確定申告をする
領収書の山から、申告完了まで。
The case
確定申告は、多くの人にとって年に一度だけ向き合う作業です。頻度が低いからこそ、何を用意すれば良いか毎年のように曖昧になり、締め切りが近づいてから慌てて書類を探し始めることになります。
作業そのものが特別に難しいわけではありません。難しいのは、どこから始めればいいかわからない状態で始めることです。何が必要で、何が揃っていて、何が足りないのか——その把握だけで時間とエネルギーを使ってしまいます。
Patterを開いて一つひとつのステップを進めると、その状況が変わります。書類を確認しながら、同時に申告の全体像を頭に入れておく必要がなくなります。必要なステップが必要なときに目の前に現れます。領収書の山が書類の束になり、書類の束が申告書になり、申告書が提出されます。
最後のステップは、記憶が新鮮なうちにやる価値のある唯一のものです。今年面倒だったことを2分でメモしておくと、来年の申告が確実に楽になります。フォルダを閉じる前に、そのひと手間を省かないことが大切です。
確定申告をする
- まず確認:あなたは確定申告が必要ですか? 会社員で収入が1か所のみ、年収2000万円以下、副業収入が20万円以下の場合、会社の年末調整で完結しており、確定申告は不要です。フリーランス、個人事業主、複数の収入源がある方、医療費控除や住宅ローン控除(初年度)などを申請したい方は申告が必要です。該当しなければ、この日程は今年は使いません。
- 箱、フォルダー、または袋を用意して目の前に置きます。 この作業セッションの書類置き場です。何かを確認するたびにここに入れていきます。物理的な境界があると、作業に集中しやすくなります。
- 去年の確定申告書(または源泉徴収票)を探して置きます。 見つからない場合はメモしておきます。税務署に再発行を依頼できます。去年の数字は今年との比較に使います。
- すべての収入関係書類を集めます。 源泉徴収票、支払調書、業務委託の報酬明細、銀行の利子、配当の支払通知書、不動産収入の記録、年金の源泉徴収票など。収入があったものはすべて対象です。
- まだ届いていない書類がないか確認します。 去年の書類と照らし合わせて、今年受け取るはずのものがすべて揃っているか確認します。まだ届いていないものはメモしてリマインダーを設定します。収入の全体像が揃うまでここで止まります。
- 控除に関する書類を集めます。 医療費の領収書(10万円超または所得の5%超が対象)、社会保険料控除証明書、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書、寄附金受領証明書(ふるさと納税含む)、住宅ローンの年末残高証明書(初年度または年末調整未対応の場合)。
- その他の関連書類を集めます。 過年度の税務署からの通知、予定納税の領収書、株式や投資信託の年間取引報告書(特定口座以外)、不動産の売買に関する書類。
- 申告方法を決めます:e-Taxで自分で行うか、税理士に依頼するか。 収入が給与と少額の副業のみであれば、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で対応できます。事業所得、不動産所得、株式や暗号資産の複雑な取引、相続関連がある場合は税理士への依頼を検討します。税理士に依頼する場合は @12 へ進みます。
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーを開き、新しい申告書を作成します。 マイナンバーカードがあればe-Taxでオンライン送信できます。なければ書面で提出します。画面の案内に従って進めます。
- 各項目を書類を見ながら入力します。 収入から始め、所得控除、税額控除の順に進めます。「自分には関係ない」と思うセクションも、一度読んで確認します。
- 不確かなことはすべてメモします。 知らない項目は推測しません。国税庁のチャットボット、電話相談センター(0570-00-5901)、または税務署の窓口で確認できます。
- 税理士への引き継ぎ資料を整えます。 今年の収入内容、去年から変わったこと、特別な事情をまとめます。書類は種類別に整理して持参します。
- 提出前に申告書全体を確認します。 氏名・住所・マイナンバー、還付金の振込口座、数字が書類と一致しているか。確認に10分かけると、ほとんどのミスを防げます。
- 申告書を提出します。 e-Taxで送信するか、税務署に持参または郵送します。受付番号または控えを保存します——この日程内でも、メールでも、印刷した控えでも。
- 納税額または還付額をメモします。 還付の場合、入金は申告後1〜2か月が目安です。納税の場合、振替納税を利用していない場合は3月15日が期限です。
- 納税額を支払います。 e-Taxからダイレクト納付、クレジットカード、コンビニ納付などが利用できます。分割が必要な場合は税務署に相談します。放置すると延滞税が発生します。
- 提出した申告書のコピーを保存します。 デジタルで構いません。毎年同じフォルダに入れます。
- 来年に向けて一つだけメモします。 探すのに時間がかかった書類、記録し忘れた経費、二度調べることになった疑問。1月に目につく場所に貼っておきます。
自分流にアレンジ
ステップ#1は、この日程の中で唯一「作業しないことが正解」になり得るステップです。会社員の多くは年末調整で完結しているため、確定申告は不要です。自分が対象かどうかを最初に確認することで、不要な作業を避けられます。
医療費控除は忘れられがちな控除の一つです。家族全員の医療費をまとめると10万円を超えることは珍しくありません。今年から、領収書をひとつの封筒にまとめる習慣をつけると、ステップ#6が大幅に楽になります。
ふるさと納税をしている場合、ワンストップ特例制度を利用していれば確定申告は不要ですが、他の理由で申告する場合は寄附金控除として申請する必要があります。どちらの方式を使っているか確認します。
ステップ#19は小さいですが積み重なります。毎年スムーズに進む申告は、前の年の申告を終えたときに2分使った人のものです。